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【JAL】試練のとき

イクメン経理マンです。

ダウが600ドル以上下がっています。少し銘柄を買いましたがそれは後ほどまとめるとして今日は日本株(JAL)の記事となります。

ダイジェスト

米国株に気をとられていましたが、JAL株が大幅に下落していました。配当と優待目的で保有していますので売却は検討していませんが、決算については見ておくことにします。

簡単にまとめると、売上は前年並みで、営業利益が△17.4%(△25,343百万円)と大きく沈んでいます。会社は「航空機の減価償却費の変更」による影響が大きいと説明していますが、この影響は6,802百万円程度ですのでそこまで大きいものではないでしょう。

燃料費も前年比98.9%ですのでビハインドとはなっていません。燃料費以外で27,200百万円のコスト増加となっていますのこちらの詳細を見る必要があります。

内訳は人件費が1.9%増加、機材費が13%の増加、整備費(エンジン等)が8.3%増加、サービス費(機内やラウンジサービス)が3%増加とこの辺の費用が軒並み増加しています。特に機材費の増加額が大きいですね。

あと地味に人件費が増加しているのは株主としては複雑な気持ちですw 少なくとも減価償却費の方法の変更は一要素に過ぎないことがわかります。

減価償却費の方法変更について

話は横道にそれますが、JALの変更は、航空機をまとめて10年の耐用年数とかで償却していたものを、エンジン部分、機体部分、客室部分等に分けて(経済的)耐用年数を決めるというものになります。

経理マン的にはだいぶ前に話題になった教科書的な話なのですが、これはかなり面倒です。

おそらくエンジン部分等に一部短い耐用年数でやらなければならないものがあって、当期の償却費が増加しているのでしょう。うちの会社では絶対やりたくないですw

まとめ

前期比較で、減益の要因を見ていくとそこまで状況としては悪くはないとは思います。

ただし、営業費用の増加やコロナウィルスの影響で業績が下振れするリスクは大いにありそうです。

配当予測は中間55円、期末55円と据え置いていますが、追加投資はちょっと憚られますね。試練のときですが、踏ん張ってほしいところです。

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